モルフォセラピーとは

創始のきっかけ

武蔵野美術大学油絵科を卒業した創始者の花山水清は、美術家として造形の技術を活かしてテレビ番組などの特殊美術を提供する会社を興しました。

その後、医学を志す中で、美術家としての訓練で培った精巧なデッサン力で人体を観察した際に人体の左側だけに現れる規則的な左右差に気づき、これを「アシンメトリ現象」と名付けました。このアシンメトリ現象と体の疾患との関係性を研究し、体系化したものがモルフォセラピーの技術です。

モルフォセラピーの技術

モルフォセラピーの技術は、非常にシンプルです。

ズレを見つけてそのズレを、ごくごく弱い力を使い、指先です~っと優しく元の位置に戻すだけです。  最初は分からないことや、出来ているかどうかの実感が湧かないことも有るかもしれませんが、繰り返し行っていくと、確実に誰でもが分かるようになり、そのシンプルさに驚くことと思います。

「みる」という言葉は多数の漢字を使って表せますが、体を「みる」専門家として、医師がいますが、医師は「診る」力を発揮して、病態を診断し現代医学の中でより良い選択肢を判断し、患者さんにそれを提供します。 看護師さんは患者さんを「看る」、研究医は病態を「視る」、モルフォセラピーを行う施術者は、患者さんを「観る」力を使い、観て触って患者さんの体に出ている症状を把握しています。

モルフォセラピーの技術は、この「観る」力と、「触る」力を高めていき、使いこなせることが、上達の一番の近道となります。  医学的な言葉で表すと、「観る」力は診察力、「触る」力は触診力と例えられます。

モルフォセラピーでは、現代医学において病態に対しての判断基準となる、画像診断や、血液検査などを読み取る力では無く、アシンメトリ現象という体に現れている現象を、判断基準を用いて、「観る」「触る」力を発揮することで体の状態を把握し、矯正を行います。

体の左側に異常として現れる、その左側の形の違いが継続的であったり、大きくなったりすることで、痛みはもちろんのこと痺れや、鈍感になって隠れてしまっている体の異常である知覚異常など、隠されていた体のトラブルが、矯正によって改善されていくようになる体験が出来てくると、技術も上がっている状態となります。

モルフォセラピーの技術(65sec)

モルフォセラピー技術の習得

モルフォセラピーの技術には、個人の方が日々ご家庭などで行って頂くための「セルフケア」(2級、1級)と「プロ」(施術者用・治療家向け、認定モルフォセラピスト資格以上)の2種類があります。

2級、1級のセルフケアと、プロ(施術者用の)技術の違いは、施術方法にプロのみが用いる技術も有りますが、一番は触診に有ります。 プロの技術では、触診を通じて「ズレ」を特定して、ピンポイントで矯正を行うことで、苦痛な症状をいち早く改善させていく技術を学んでいきます。

それですと、ホームケアでは効果が早く出なくて困るのではと、お思いかもしれませんが、

その心配には及びません。背骨は左にしかズレないという規則性を発見したことで、 プロの施術者であっても、背骨のズレを正確に探しだすことは難しいことですが、背骨がズレる方向に規則性があることが分かれば、ズレを一つ一つ探す必要がなくなるので、上の骨から順番にルーティンで、「ズレ」を正しい位置に戻していけば、結果的に矯正が完了してしまうのです。

またアシンメトリ現象を引き起こす元で有る、骨の「ズレ」度合いは、常に一定では無く、日々、変動するものです。 体が様々な不利益に見舞われることの多い現代社会では、

「ズレ」も非常に出やすい環境になっていますので、その日の「ズレ」は、その日のうちにといった感じで、コツコツ矯正を行っていくことの有益性は、非常に高くも有ります。

仮に達人級の施術者に、たまに矯正を受けるよりも、素人で有っても、日々の「ズレ」を家庭で矯正することで改善しやすい体づくりになるのです。

例えば、月に1度がんばって集中的に運動をしている人と、普段はみっちり運動をしていなくても、日々の生活の中で、エスカレーターを使わないで階段を使うなどの積み重ねをしているのは、どちらが健康的かは一目瞭然で、矯正もこの例えに似ていて、日々の矯正の積み重ねが「ズレ」の無い体作りにとても重要です。

 ●協会のコンセプトである、すべての身体を「家族のやさしい手」で治せるようにしたい

これには、毎日の歯磨きをしっかりしていれば虫歯にはならないように、「ズレ」が軽度なうちに「ズレ」を矯正し、アシンメトリ現象を引き起こさないようにすることで早期発見 早期治療を可能にするといった、創始者 花山水清の想いであり、協会活動の想いでも有りますので、セルフケアの重要性を考えたときに、1級2級講座を受講し、あなたの優しい手で是非、家族を自宅で治して頂ければ幸いです。

もちろんホームケアでは対応できかねる難しい病態や症状に関しては、プロ(施術者用の)技術で対応する必要も有ります。 

プロの方は、是非、結果を早く出すために必要な触診と技術を、プロ(施術者用の)技術講座で学ぶことをお勧めします。

 ●まずはどんな技術か見てみたい(セルフケア向け・初心者用)

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 ●実際の技術を学んでみたい(2級、1級、プロ)

技術講習会の日程をみる

*実際の治療に生かすために、2級~1級を短期間で学ぶ「速習講座」も開催しています。

モルフォセラピーの適用範囲

単なる腰痛から難治性の疾患まで幅広く適用します 。

 ●背骨のズレが原因だと考えられる症状の例

・頭の部位:
頭痛(片頭痛)、目まい、頭がボーッとする、頭が重い、頭の筋肉がつる、
後頭部(襟足の上の部分)に赤いシミがある

・顔の部位:
顔がつる、顔がしびれる、目が見えにくい、視野が狭い、目がくもる、
視界が暗く感じる、視界がまぶしく感じる、まぶたが重い、
まぶたがピクピクする、耳が聞こえにくい、耳閉、耳鳴り、
鼻が詰まる、片側だけから鼻水が垂れる、くしゃみが止まらない、
歯茎が痛い、舌がつる、口が開きにくい、口を開けると痛い

・頚の部位:
首が回らない、首が痛い、首が後ろに反らせない、喉が詰まりやすい、
声が出にくい、声がかすれる、咳が止まらない

・上肢の部位:
肩がこる、肩が重い、肩が痛い(四十肩・五十肩)、
腕が上がらない、腕を上げると痛い、
腕が痛い、腕がしびれる、腕がつる、肘が痛い、肘が曲げにくい、
手首が痛い、手首が曲げにくい、指が痛い、指が曲げにくい、
指がしびれる、指先の感覚がにぶい、手に力が入らない、
手が冷える

・胸の部位:
胸が痛い、乳房が痛い、脇が痛い、脇がつる、大きく息が吸えない、
心臓に妙な鼓動がある(胸がドキドキする)

・腹の部位:
お腹が張る、下痢しやすい(過敏性大腸炎症候群)、消化が悪い、
便秘、胃が重い、胃が痛い、鼠蹊部が痛い、下腹部が痛い、
尿もれ、頻尿(過活動膀胱)、生理痛

・背の部位:
背中が痛い、肩甲骨の下が痛い、背中がつる、背中が冷える、
腰が痛い(腰痛・脊柱菅狭窄症・腰椎椎間板ヘルニア)、
腰が重い、腰に違和感がある、腰が動かない、
腰を反らせない、尾骨が痛い

・会陰の部位:
陰部が痛い、陰部がつる、男性機能の低下(ED)

・下肢の部位:
お尻が痛い、股関節が痛い、股関節が動きにくい、鼠蹊部が痛い、
左右の脚の長さが違う、下肢が痛い、下肢がしびれる、下肢がつる、
膝が痛い、膝に水が溜まる、ふくらはぎが硬い、くるぶしが痛い、
アキレス腱が痛い、片足だけが冷える、かかとが痛い、
かかとの感覚がない、爪先が痛い、爪先の感覚がない、
足の指が痛い、足の指がしびれる、足の裏が痛い

・その他、ズレによる症状だと思われる代表的な疾患:
線維筋痛症、ムズムズ脚症候群、慢性疲労症候群

※上記の部位分けは『解剖生理学 知識の整理』医歯薬出版(株)に準拠

(文:花山水清)

創始者花山水清

花山 水清
はなやま すいせい

1956年、北海道生まれ、武蔵野美術大学油絵科卒業

美術家としての訓練で培った精巧なデッサン力で人体を観察した際に人体の左側だけに現れる規則的な左右差を発見。これを「アシンメトリ現象」と名付けた。

武蔵野美術大学非常勤講師を勤めた後、現在は、この「アシンメトリ現象」解消のために開発したモルフォセラピーの世界普及を目指している。

「 腰痛からがんまで 家庭で治せるようにする 」のが目標。
花山水清モルフォセラピー論

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